MATERIAL MAGAZINE

2021.April | MEMBER’S VOICE

トライブ発想を軸に。PR会社のキャスティングは日々の情報感度がカギになる|チーム紹介 #1 〜キャスティング編〜

マテリアルマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。マテリアルグループ広報担当の時田です。

マテリアルマガジンでは、マテリアルへの理解をより深めてもらうための連載企画として、マテリアルの各チームをご紹介し、日々会社を支えてくれている各チームメンバーに着目していきます。今回のマテリアルマガジンは、記念すべき第1弾として、STC・キャスティングチームの安藤永莉さんと原田琴音さんに話を伺いました。日々の業務でのやりがいや、大変なこと、普段のチームの雰囲気について語っていただきました。

1.PR会社だからこそできるキャステイング

トライブマーケティングの発想を基軸に

ーチームの業務内容を簡単に教えてください。
安藤:マテリアルのキャスティングチームの主な業務は、誰に何を伝えるべきなのかを考えながら人を軸としたプランニングを行うことです。一般的なキャスティングは、フォロワー数の多さなど数値的部分を選定基準とした上で、ブランドが生活者に認知させたいことや伝えたいことを、複数のインフルエンサーが“同じメッセージ”で発信するアプローチを行っていました。それに対して、マテリアルのキャスティングチームでは、トライブ(同じ嗜好性や興味関心を持つ集団)の見極めを最も重要視しています。
 
例えば、あるキャンペーンを実施する際に、私たちが最初に行うことは、その商品やサービスのターゲットやボリュームとなる層はどこなのか、その上で、影響を受けやすいトライブはどこなのかを思考することです。そこから、各トライブに影響を及ぼす可能性が高い“TOL”(トライブオピニオンリーダー)を選定します。通常のインフルエンサー起点での企画・アプローチではなく、各トライブが反応しやすいメッセージ設計を行うため、よりリアクションされやすいアプローチだと考えます。
 
原田:キャスティング業務というと、所謂インフルエンサーをアサインして、SNS上に投稿させると思われがちですが、私たちが大切にしていることは、クライアントが抱える課題解決に向けて、各ターゲットにどういうメッセージを発信し、彼らの周りのオーディエンスにどう反応してもらうのかを考えることです。
 
このキャスティングの考え方の根底には、マテリアルが提唱する「ストーリーテリング」と先ほど説明したトライブマーケティングの発想があります。この2軸を基に、日々いかに生活者にリアクションしてもらえるかを考えながら、業務に取り組んでいます

日々の生活で感じたことが仕事に活かされる

このチームならでは「おもしろさ」や「やりがい」はありますか?
原田:ひとつめは、年齢・年次に関係なく責任ある仕事ができることですね。そもそもキャスティングチームのメンバーは3名と少数精鋭なので、各自が大きな責任感を持って仕事に挑んでいます。ふたつめは、自分の「好き」や「興味関心」のある案件に携わることができる点です。私たちの日常生活には当たり前のようにSNSの存在があるため、日々感じていることや、自分の興味関心を、そのまま仕事に活かすことが出来ますそれは、いい意味で仕事とプライベートをボーダーレスに繋いでくれていると感じます。
 
また、キャスティングは人を選ぶことも、選んだ人に何をしてもらうのかも全て委ねてもらえるので、自分が考えたアイデアで情報を発信することができます。その結果として、ブランドの商品購入に繋がり、自分が普段は出会うことのない生活者に対しても、間接的に影響を与えることができると思っているので、その点は大きなやりがいに繋がっています。それと同時に、キャスティングは商品やターゲットに直接的な影響を与えるため、この部分が失敗してしまうと、ブランドイメージは一気に下がることにもなりますし、売上にも貢献できないという結果になってしまいます。こうした責任の大きさは、やりがいでもあり、大変なことでもありますね。
 
安藤:原田さんと同じで、年次に関係なくどんなことにも挑戦できるマテリアルの環境は、仕事のやりがいに繋がっています。また、各営業チームの方が、クライアントに対してインフルエンサーも一緒に提案しているため、ほぼ全ての部署と関わりながら働くことができて非常に楽しいです。その分、膨大な案件数に携わることになりますが、私は人との繋がりやコミュニケーションを大切にしているので、そうした点もモチベーションに繋がっていると感じています。
 
 
反対に、「大変なこと」や「苦労したこと」はありますか?
原田:私は中途入社なので、チームの即戦力として結果を出さなければならないというプレッシャーはもちろんありますが、大変だなと感じることは正直ほとんどありません日々の業務でも、会社やチーム内での自分の役割を考えながら即戦力として動くことを意識しています。また、案件次第では、クライアントとも直接対峙しますし、現場や打ち合わせにも出向きます。このように、人との繋がりが多い分、常に臨機応変な対応が求められますね。
 
安藤:キャスティングの特徴上、コントロールしきれない部分も多いと思っているので、起こり得るリスクを出来る限り回避した状態でクライアントまで渡すことを重視しています。しかし、目の前のリスクばかりに気を取られてしまうことは本末転倒です。案件を完遂させることは至上命題ですが、私たちがクライアントと共に目指す目的を見失いがちになってしまうという点では、常に軌道回路を見つめ直さないといけません

コミュニケーションが重要だからこそ“フラット”を大切に

ー普段の業務で大切にしていることはありますか?
原田:「即レス」と「丁寧さ」ですね。各営業と事務所との間に立つことが多く、外的要因に左右されることが多々あります。自分たちのミスではないとしても、他の要因でエラーが発生する可能性があるので、そうした場面で両者に誤解を生まないためにも、「即レス」と「丁寧さ」は非常に大事にしています。
 
安藤:「即レス」は大切ですよね。実際に、あの時早く動いたからこそ、ここまでの成功に繋げられたという場面も結構あります。
 
私は、人と密にコミュニケーションを取ることを心がけています。ピンチの時こそ、その人の本性が表れると思いますが、そうした場面でも、“マテリアル”という看板を背負っていることを忘れてはなりません。自分の対応次第で、会社への印象も大きく変わるという意識を持って、人との繋がりを大切にするようにしています
 
また、上下関係なく出来る限りフラットな人でいたいと思っています。キャスティングは、色んな立場の方から、様々な意見が降りてくる立ち位置です。だからこそ、クライアントや事務所はもちろん、特に社内に対しては、「気を遣って言いたいことが言えなくなる」といったことは絶対になくしたいと考えています

2.キャスティングチームの実態

少数精鋭だからこそいつでも助け合える状態を意識

ーチーム内はいつもどんな雰囲気ですか?
安藤:少数精鋭なので、基本的には個々での動きになっていますが、お互いに大変な時は早めにヘルプを出して助け合うことができるチームを目指しています。特にコロナ禍でリモートワークが続いているので、これまで以上にこまめに連絡を取り合うことは、チームにとって非常に大切だと思います
 
ーキャスティングチームの“イチオシポイント”を教えてください
安藤:第一に、ファッションや美容が好きなメンバーばかりですね。キャスティング業務は、特に最新トレンドへの敏感さや、情報感度の高さが求められるので自然と流行に敏感な人が集まりやすいのかもしれません。また、若い子ほど最新のトレンドに詳しいので、年次関係なく若いメンバーの意見も非常に多く採用しています。
 
原田:自分の「好き」や「興味関心」を仕事に反映できることは、大きなポイントのひとつだと思います。もちろん、自分の得意領域ではない案件もありますが、そもそも情報感度が高く好奇心旺盛であれば、未知の領域に対しても楽しく取り組めるはずです。その他には、もしかしたら自分の好きなタレントやモデルに会えるかも?!“という期待が持てることもポイントです!
 
安藤:確かに、自分が好きなタレントさんなどを提案する時はリサーチせずとも付随情報を多く提供することができるので、提案の質も高まり、会うことができる確率が高くなるのも、キャスティングならではのイチオシポイントかもしれないです!

優れた”情報感度”と明確な得意分野を持つ人はキャステイング向き

どんな人がこのチームや仕事に合うと思いますか?
安藤:ひとつは、人と接する機会の多い仕事なのでコミュニケーション力があることです。人が好きという感覚は、非常に重要なポイントだと思います。スキルは後から身に付けることができるので、ミーハー精神を持っていて、柔軟性や臨機応変さがある人が向いているのではないでしょうか。
 
原田:まさに、情報感度の高さは重要ですね。それに加えて、突出している明確な得意分野がある人も、強みを活かしやすいと思います。流行りやトレンドに対して常にアンテナを張り、どんな情報も前のめりにキャッチしできる人は、それを大きな武器にできるはずです
 
 
ー今後挑戦したいことはありますか?
安藤:キャスティングチームができてから、約1年が経ちました。これまでは、既にあるキャスティング市場の中で能力を発揮することが求められましたがこれからは提案領域をさらに広げていくタイミングなので、マテリアルらしいキャスティングのカラーをチームのみんなで作っていきたいなと思います!
 
原田:私は、クライアント案件に紐付かないマテリアル独自で展開できる事業領域にも興味があります。PR会社のキャスティングだからこそ得られるマーケティングの知見を活かして、自分たちのプロダクト開発や、ブランドの立ち上げに挑戦していきたいです。

※2021年4月時点の情報です。

マテリアルグループ広報 時田友里香

マテリアルグループ広報 時田友里香

マテリアル2018年入社の広報担当。好きな食べ物は羊羹。広報業務のほかMATERIAL MAGAZINEの執筆を担当しています。世の中のひとがもっともっとマテリアルグループを知って、好きになってもらえるよう日々勉強中。