“学べるマテリアル”を目指して、日々挑戦する『PR CAMP』

マテリアルのPR CAMP(以下「PRキャンプ」)は、参加学生のPRへの興味、関心およびメディアリテラシーを高めることを目的に、マテリアルのPRトレーナーである田代順が定期的に開催している研修です。
時流に合わせた多様なカリキュラムを用意し、情報流通構造の仕組みからメディアリレーションの実践、さらにマーケティングコミュニケーションやブランドビルディングに至るまで、実際のPR事例を交えて解説しています。
また、講義に加え、チームごとのワークショップやプレゼンテーション課題を通じて、実践的なPRスキルを養い、PR業界に関心のある学生に幅広い学びと発見を提供しています。

3日間の講義では、PRの歴史や基礎といった座学から、メディアアプローチの実践や「よなよなエール」のPR施策を立案するグループワークをはじめ、さまざまなコンテンツを実施。
また、「よなよなエール」を製造・販売する株式会社ヤッホーブルーイングのヤッホー広め隊(広報)渡部様をゲストにお招きし、学生の発表したPR戦略の発表に対してフィードバックをいただきました。
3日間にわたる「PR CAMP」。最終日には学生2名に取材にご協力いただきました。
PR会社の新たな一面を知り、将来の選択肢が広がった
―まずは、3日間の感想をお聞かせください
Wさん: グループワークを通じて、多様な視点からアイデアが生まれる楽しさを実感しました。最初は2年生という立場で少し不安もあったのですが、チームの皆さんが意見を肯定的に受け入れてくれて、自分の小さな発言がチームの大きなアイデアに膨らんでいく過程が本当に楽しかったです。一人では得られない発見がたくさんありました。
Sさん: 関東と関西のメディア文化の違いなど、これまで意識していなかった新しい発見が多くて非常に有意義な3日間でした。グループワークでは、初対面のメンバーとどうコミュニケーションを取るか、最初は難しさも感じましたが、多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるからこその化学反応が面白かったです。
―今回のPR CAMPに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
Sさん: 私が所属するゼミの先生と、マテリアルの田代さんのご縁がきっかけです。CAMPへの参加前はPRと広告の違いが曖昧だったので、この機会にその違いを明確にしたいと思い、参加しました。
Wさん: 私もゼミの先生から紹介され参加を決めました。授業では、PRに軽く触れる程度だったので、将来に繋がる実践的な学びを得たいという思いがありました。
ベテランの“情熱”と、若手が活躍する“環境”の魅力
―3日間でさまざまな講義があったと思いますが、最も印象に残っているのはどの講義ですか?
Sさん: 初日に行われた田代さんの講義です。機材トラブルがあったにも関わらず、60分間一切よどみなく、情熱的にPRについて語る姿に圧倒されました。まるでレジュメをすべて覚えているかのようで(笑)、仕事への熱意を肌で感じました。
Wさん: 私は、社員の廣瀬さんから伺った「マテリアルは『情熱』を大切にしていて、クライアントの情熱に情熱で返す仕事をしている」というお話が心に残っています。PRを本気で追求している会社の姿勢が伝わってきて、PRという仕事の面白さと奥深さを感じました。
―参加した前後で、PR業界の仕事に対する印象に変化はありましたか?
Wさん: 大きく変わりました。もともとテレビ業界に興味があったのですが、PRの仕事には企画提案だけでなく、実際にタレントさんと一緒に海外ロケに行くこともあると知り、想像以上にダイナミックな仕事だと感じました。
Sさん: 私も広告業界を志望していましたが、PRは広告費をかけずにメディア露出を実現できるという点に、独自の面白さと大きな達成感があると感じました。
この経験を、これからの自分の選択肢に
―この3日間の経験を、これからの学生生活や就職活動にどう活かしていきたいですか?
Wさん: これまで、やりたいことが多くて将来の選択肢を絞れていませんでしたが、PR会社の「一つのジャンルに囚われず、やりたいことに挑戦できる」という働き方にすごく魅力を感じています。この経験を機にPR業界を自分の選択肢の一つとして、これからもっと広い視野で就職活動を行いたいと思います。
Sさん: メディア系を志望する中で、今回の経験を通してPR会社への興味が格段に深まりました。社員でありゼミの先輩でもある方から「ゼミでの学びは必ず仕事に活きる」とアドバイスをいただき、今取り組んでいる研究にもより一層力が入りました。この3日間で得た自信と発見を、今後の就職活動に繋げていきたいです。
PRトレーナー田代からの総括

3チームとも限られた時間のなかで熱気あふれる企画をつくり上げ、短期間でここまで提案できたこと自体が素晴らしかったと思います。どのチームも“ファンの体験をどう深めるか”“どう新しい層に広げていくか”という観点で工夫があり、ユニークな発想が多く見られました。
今回の「PR CAMP」での取り組みを通じて、参加者の皆さんが“体験者の視点に立って考える”ことの大切さを実感してくれたのではないでしょうか。
この3日間の熱気や真剣な議論を含めた濃密な時間こそが大きな財産になったと思います。
渡部様からの総括

今回のグループ発表では、限られた時間のなかで学生の皆さんが議論を重ね、しっかりと合意形成しながら一つの提案にまとめ上げてくれたことに大きな価値を感じました。提案のクオリティそのもの以上に、課題に真剣に向き合う姿勢や、体験者の視点に立った発想の数々が素晴らしく、私たち自身にとっても新しい発見や気づきのある時間となりました。
慣れない商材を理解する難しさや、実際に試してみることで視点が広がる経験は、今後どのような仕事に就くにしても必ず活きる力になるはずです。
今回の経験を、これからのキャリアにぜひ活かしてほしいと思います。
〈終〉