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2023.February | MEMBER’S VOICE

PRパーソンの頭を覗き見!キャスティングチームマネージャーを生んだ“ベスト3”に迫る。|わたしの人生の分岐点篇

マテリアルマガジンをご覧の皆さま、こんにちは。マテリアルグループ広報担当の時田です。

マテリアルマガジンでは、元お笑い芸人・クリエティブディレクターの源八さんをファシリテーターに、マテリアルで働くPRパーソンがなぜPRにたどり着いたのかを紐解きながら、PRパーソンの思考を知ってもらうべく、『PRパーソンを生み出した“ベスト3”』を連載中。

第2回目のゲストは、キャスティングチーム・マネージャーの安藤永莉さん。今回は安藤さんが選ぶ「人生の大きな分岐点」について、赤裸々に語っていただきました。“キャスティング”という仕事に活かされている、これまでのさまざまな経験や人となりが伝わるエピソードが満載です。ぜひお楽しみください!

1.キャスティングチーム・マネージャーのバイブスブチ上げ人生に迫る!

PR会社としては珍しい「キャスティングチーム」

源八:今回のゲストは、キャスティングチーム・マネージャーの安藤さんです!安藤さんは、2022年9月の新体制からマネージャーに昇格されていますよね。しかも、僕と安藤さんは社歴もほぼ同じで普段から比較的コミュニケーションを取っているのでとても楽しみです。
 
安藤:プライベートでもカラオケに行っている仲ですから!(笑)
 
源八:マテリアルの“カラオケ部”(非公式)まで作ってますもんね部員はまだ3人ですが(笑)では早速、安藤さんの経歴について簡単に教えてください。
 
安藤:マテリアルには2018年3月に中途入社していて、現在はキャスティングチームのマネージャーを務めています。マテリアルに入社して1年半ほどBP局で営業を担当して、その後キャスティングチームに異動しました。
 
源八:今回はそんな安藤さんのどんな“ベスト3を発表してくれるんですか?
 
安藤:『わたしの人生の大きな分岐点ベスト3』です。
 
源八:意外と深いテーマ持ってきましたね(笑)
 
安藤:30年の人生でもう3回も分岐しているのかよという感じですが…(笑)わたしの“バイブスブチ上げ人生”を聞いていただければと思います。
 
源八:では、さっそくお願いします!

2.「わたしの人生の大きな分岐点」ベスト3!

人生ではじめて経験した挫折

源八:ひとつめの大きな分岐点はなんですか?
 
安藤:『高校生活の部活と挫折』です。中学生の頃からバスケ部に所属しており、もともと運動神経が良かったのでそれなりに楽しんでいました。その流れもあり高校に入学してすぐ、バスケ部の顧問から「君の評判を聞いているからぜひ」と声をかけてくれたことがきっかけで、「呼ばれるなら」くらいの軽い気持ちでバスケ部への入部を決めました。
 
ところが、20名ほどの部員がいるなかでレギュラーどころか1番下のナンバー(背番号)しかもらえなかったんです。当然試合でも使ってもらえず、2軍以下のチームでプレーするような状況。当時の顧問はチーム力で勝負するタイプでしたが、おそらくわたしはその方針には合わなくて、どうして自分がプレーできないのかすら理解できていませんでした。最初から実力を認められていると思い込み、天狗のような状態で入部していたこともあり、人生で最初の挫折経験でした。
 
友人とは仲良く過ごしていましたが、生活態度が悪かったこともあって、先生たちとは上手くいかなかったんですよね。勉強もできない、部活でも活躍できないという状況のなかで、完全に腐りきっていて、努力もせずに投げ出していたなと、今になって思います。「明日こそ辞める」と言い続けて、気がついたら3年生になり部活を引退していました。
 
源八:挫折したことを振り返ってみて得た教訓はりますか?
 
安藤:「なにもできない自分を初めて知った」ことだと思います。中学生まではバスケ部でも試合に出てバスケを楽しんでいたり、学年では応援団長をしていたりと、自信満々の生徒だったので自分はなんでもできると思い込んでいました。まさに、「自分最強じゃん!」みたいな(笑)高校生になって初めて自分のレベルを思い知りましたね。
 
源八:環境が変わると、自身の「ポジション」変わることもあるので、世の中を知る経験だったんですね
 
安藤:そうなんです。そんな気持ちのまま受験しましたが、納得のいく結果は得られませんでした。そこで、「浪人しよう」と一瞬で切り替えて、浪人人生が始まりました。

自分を信じるチカラで乗り切った大学受験とマテリアルとの出会い

源八:ここからがふたつめの「分岐点」ですね!
 
安藤:ふたつめの分岐点は、「受験の失敗と浪人での成功」です。当時は偏差値40もない状態から、良い大学に進もうと必死の浪人生活を送りました。予備校に通いながら、平日も休日も関係なくひたすら勉強に打ち込む毎日。予備校で出会った友人とは今でも交流がありますし、わたしとって非常に良い経験になってます
 
源八:前向きな気持ちに変化させた“切り替えスイッチ”はどこにあったんですか
 
安藤:とにかく悔しかったんですよね。自分のポテンシャルをもっと信じたいし、自分に期待したいという思いがあったんだと思います。浪人までしてどこにも受からないなんて、“超ダサい!”と思っていたので、とにかく自分にプレッシャーをかけていました。あれほど自分にプレッシャーをかけて追い込んだ経験は、後にも先にもなかったと思います。
 
源八:それだけ1年間プレッシャーをかけていたら試験当日はかなり緊張したんじゃないですか?
 
安藤:当日はあまり緊張しませんでした(笑)もともと本番に強いタイプなので、当日は「これまでの努力を出し切るしかない、努力は裏切らない」と自分に言い聞かせて挑みました。なので、合格通知を受け取った時は号泣しましたね。高校の先生たちにも、『お前には絶対にムリだ』と言われていたので、余計に嬉しかったのかもしれませんが、30年間の人生であれほど嬉しい瞬間はなかったです!
 
源八:高校時代は挫折を経験するだけでしたが、浪人時代は“自分を信じる”というパワーで乗り越えることができたんですね。
 
安藤:その後の大学生活ではかなり弾けてしまったので、気が付いたら留年してました(笑)
 
源八:ちなみに、ストレートで卒業していたら「マテリアルに新卒入社していたかもという噂は本当ですか?
 
安藤:本当です。現役での就活時は、広告代理店ばかり受けていましたが、先輩から「PRも面白いよ」と教えてもらったことがきっかけで、マテリアルに応募しました。他企業の面接ではなかなか素を出せずに難航していましたが、マテリアルでは自分を出せたんです。選考の場には関さんマテリアル取締役 兼 ExecutiveStorytellerもいましたが、わたしの汚い字を見て「あえてその字なんでしょ?」とポジティブ変換してもらい褒めてくれたんですよ(笑)いつもこの字なんだけどなぁ…と思いつつ「はい!」と答えたのが懐かしい思い出です。
 
源八:バイブスというかノリで繋がったんですね(笑)それで内定をもらった後に留年が決まったんですか?
 
安藤:そうなんです。大学3年の途中で学科コースを変更していたので、単位が足りなくなってしまって。泣きながらマテリアルに電話しましたが、当時マテリアルに在籍されていた同じ大学のOBの方が「大学に頼んでみようか」とまで言ってくれていたと聞いて、そこまで自分を思ってくれていることが本当に嬉しかったですね。
 
半年間の留年を経て卒業した後は、アルバイトしていたファッション系の代理店に入社しました。そこでは1年半ほどインフルエンサーのキャスティング業務やSNS運用・撮影などを担当していましたが、その頃マテリアルで働いてたメンバーから、「そろそろ戻ってきなよ〜」と言ってもらえて、正式にマテリアルに入社したのが2018年になります。いつかは戻りたいと決めていましたが、当時はもっとスキルを身につけてからと思っていたので、こうして誘ってもらえて本当に嬉しかったです。
 
源八:マテリアルとは縁があったんでしょうね。では、さいごの分岐点はなんでしょうか?

大切な家族のために全身全霊で起こした行動

安藤:3つめの分岐点は少し毛色が変わりますが、「家族の解散」です。
 
源八:それは絶対分岐点ですよね(笑)
 
安藤:ほんの数年前のことですがむしろ家族が一緒にいることで不幸になってしまっていたので、わたしが家族の柱になって支えるしかないんだと四苦八苦していました原因は、お金に関係するネガティブな出来事でしたが、それさえなければ良好だった家族関係を、私の判断で解散させることにしたんですどうにもならない状況のなかで、家族を守れるのは自分しかいないという必死の思いで起こした行動でした。
 
源八:安藤さんが浪人時代に養った「マインドの切り替え」と「行動力」で変化をさせることができたんですね。
 
安藤:家族は“代えのない唯一無二の存在”です。もともと家族仲も良好で、幸せな家庭だったので、裏切るような気持ちにもなりました。当時のこうした葛藤はなにより辛くて悔しかったですが、世の中には大切に思っていてもどうしようもないこともあるんだと、教訓になりました。そこから自分のなかでくすぶっていたエネルギーを仕事に全振りしたんです。
 
源八:安藤さんが人間として大きくなった出来事だったんですね。今日お話した3つのエピソードはそれぞれ今の安藤さんを形作るエピソードだと思いますし、どうしようもない状況でも「やり切る」という力を得れていることが印象的です。その原動力が「バイブス」のような気がしました。
 
安藤:そうですね。特に家族の出来事は、まさに全身全霊というか…これまでとは意思の強さが違いました。この経験から、たとえなにが起こっても、自分ができるところまでやり切れさえすれば、不可能なことはないと思えるようになりましたね。

3.マテリアルでのキャリアは、これからの人生の分岐点

これまでの経験が多くの人との関係構築に活きている

源八:安藤さんが持っている“やり切るチカラ”キャスティングは各所の間に入って進めていく仕事なので、多くの方々と関わると思います。3つの分岐点は、人間関係構築が必要キャスティングの仕事にも活きていますか?
 
安藤:そうですね。「相手に認められたい」「自分のことを評価してほしい」という相手主体でなく、自分自身で考え行動していくことでたくさんの方々と関係性を作る仕事ができているのかなと思います。
 
源八:安藤さんは、周りの評価が気にならないほど自分に自信をもって行動しているんだと思います。そこに至るまでは「これでいいのかな」と心配したり、周りの目が気になったりしていたと思いますが、多くの経験を通して、自分自身に“GOサイン”が出せるようにな、さらなる評価に繋がっているのかもしれないですね。
 
安藤:ありがとうございます。人間関係においては、小さな頃から色々なグループが交わったところにいる子供だったんですよね。自分の知らないところで楽しいことが起きていることが嫌で、「わたしも一緒に楽しみたい!」という気持ちが強かったので(笑)だからこそ、どの立場にいても自然と馴染めるようになったんだと思います。
 
源八:安藤さんは、人とのマッチングが上手いんだと思います。「この人とこの人が合う」という距離感も感覚的に分かるタイプですよね。情報を整理して、人との合わせ方をよく知っていると思います。僕との距離感も上手ですよね(笑)
 
安藤:そうですね。人との良い距離感は、良好な人間関係が長く続く秘訣でもあると思います。

キャスティングチームを大きくしていきたい

源八:さいごに、マテリアルでのキャリアは『これからの人生の分岐点』になると思いますか?
 
安藤:いい意味での分岐点になってほしいなと思います!こうしてマネージャーを務めていることも、わたしとっては大きなチャレンジです。もともとマネージャーになりたいという願望はありませんでしたが、「誰かがやるなら自分しかいない」と上司に話したことがきっかけで、今の自分がいます。
 
今後は、何かしらの形でキャスティングチームを大きくしていきたいと考えています。これが叶えば、今までできないと思っていたことに対する大きな成功だと思うので、変わらず“やり切る”気持ちで努力していこうと思います!
 
源八:ありがとうございました。

「安藤さんは、心の空間デザイナーである。」

源八:よく話す方だったんですが、今の安藤さんを形成している話を聞けて楽しめましたね。「人」のことを観察し、その「人」がどうすれば一番いい方向にいくかを想像できるからこそ、「キャスティング」という仕事で活躍されてるんだなと感じました。心の空間デザイナーとでもいったところでしょうか。今後も「バイブス」全開でマテリアルへいろんな繋がりを持たせてくれそうですね。

※2023年2月時点の情報です。

マテリアルグループ広報 時田友里香

マテリアルグループ広報 時田友里香

マテリアル2018年入社の広報担当。好きな食べ物は羊羹。広報業務のほかMATERIAL MAGAZINEの執筆を担当しています。世の中のひとがもっともっとマテリアルグループを知って、好きになってもらえるよう日々勉強中。