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2022.November | MEMBER’S VOICE

PRは対人コミュニケーションの延長にある。プランナーが語る企画の「話法」とは。|MY MAGAZINE #2

マテリアルマガジンをご覧の皆さま、こんにちは。マテリアルグループ広報担当の時田です。

マテリアルマガジンでは、メンバーそれぞれの“好き”を語ってもらいながら、自身のキャリア、人生観に通ずるものやPRとの共通点を探っていく新たな連載企画『マイマガジン』を始動。

続く第2回目のテーマは「コミュニケーション」!今回は、マテリアル・STCチーム・マネージャーである近村洋輔さんにインタビューを実施。対人コミュニケーションを極めるからこそ見えるPRの魅力や、相手を思うコミュニケーションとPRの企画に通ずる「話法」とは。マテリアルのプランナーが語るコミュニケーションとの向き合い方をぜひお楽しみください。

1.人と関わるすべての人が向き合うべきコミュニケーションのかたち

思いやりを持って言葉を投げかけることができれば世の中はもっと優しくなる

―伝え方やコミュニケーションが重要だと感じるようになったきっかけを教えてください。
 
中学生の頃にバスケ部の部長を務めたことがきっかけだと思います。部員が30〜40人ほどいる部活だったので、いかにチームを上手くまとめるのか、どう伝えたら後輩やチームメイトが伸びるのか、やる気になってくれるのか。そんなことをずっと考えていましたね。伝え方次第でその人の動きが変わると気付いたのは人をまとめる立場の経験があってこそだったのかもしれません。当時はノータイムでうまく言葉を汲み出すことはできなかったので、こういう伝え方をしたら傷付けてしまうだろうかなど、あれこれと考えながら会話していました。
 
それから高校生になり、地元の飲食店で始めたアルバイト先のスタッフが、店長と僕以外は全員女性スタッフだったんです当時の自分にとって、そんな環境は初めてだったので、ここでどう過ごすのか、どうすればスタッフのみんなと上手くやっていけるのかを学んでいきました。もちろん、仕事をこなす場なので、自分の希望や言いたいこともうまく伝えなくてはいけない。そういう意味では、中学生の部長として学んだことをアウトプットする時期でもありました。
 
―相手を思いながら伝えていくことの魅力はどこにあると思いますか?
 
近村:人と関わるすべての人が向き合うべき大切なポイントだと思っています。後輩を見る立場や部署全体をまとめる立場の方もそう。もちろん、パートナー関係や親子関係など仕事以外の場面でも必修スキルだと思っています。小さな頃から意識して気付かなければ、誰も直接的には教えてくれませんが、“人を思いやるココロ”があれば、誰もが今すぐ実践できることです。お互いが思いやりを持って言葉を投げかけることができれば、世の中はもっと優しくなるはず。誹謗中傷やいじめ問題など、今の世の中は、すごく閉塞感がある気がしてしまいます。特に、発信力のある方々は世の中の叩きの対象にもなってしまいます。もちろん、叩かれてしかるべき発言をしてしまった場合もあると思いますが、当事者ではない人々が過剰に叩く必要はありませんよね。お互いがお互いを思いながら話すことができれば、世の中がより優しくなると確信しています。

2.相手を思うコミュニケーションとPRには、「企画の話法」がある

正しいコミュニケーションは企業としての成長ドライバーであり、欠かせないカラー

―どんなシーンで相手を思うコミュニケーションの良さやメリットを感じますか?
 
相手を思うコミュニケーション・伝え方で自分が得をするというよりも、それができなければコミュニケーションは苦しいものになってしまいます。
 
たとえば、相手への思いやりに欠けた一方的なコミュニケーションをしてしまうと、結果としてチーム全体のやる気を失くしてしまう、軋轢が生まれてしまうなど、どこかで必ず自分に跳ね返ってきます。どちらにもいいようには作用せず、ポジティブな循環も起こりません確かに、「言葉や言い方は悪いけど、言っていることは真っ当である」という場面もあると思いますが、受け取った人はその真意を読み解くまで時間がかかるのはもちろん、負荷やストレスかかってしまいますよね。
 
そうした意味では、マテリアルで働くメンバーは優しい人が本当に多いと思います。誰かを蹴落としてやろうと打算的に動くメンバーはいませんし、日常のさまざまな場面で“正しくコミュニケーションをとろう”という意思を感じます。こうした一面も企業としての成長ドライバーのひとつだと思うので、今後、会社として伸びていくために欠かせないカラーだと思っています。

PRの企画も対人コミュニケーションの延長である

―相手を思うコミュニケーションとPRに通ずるものを教えてください。
 
当然、言いたいことを言わないでおくことが善ではないので、言いたいことはきちんと伝える必要があります。例えば、部下のパフォーマンスが思わしくない場合、理想とするゴールは“良いパフォーマンスを生み出すこと”ですが、ここで「もっと効率的に働こうよ」ではなく、「どのあたりでくすぶっているの?」「どんなことにモチベーションを感じるの?」などと深堀りしながら、「今ある仕事を全力でやってみない?」と伝えることが重要だと思います。この考え方はPRの企画と通じていますね。目指すべきゴールがあり、その根底に課題があり解決策がある。現状を分析したうえで、部下が心地よく取り組める環境を作ることが最終的なゴールだとしても、その過程次第で、成果は大きく変わります。
 
特に企画においては、“憑依力”が重要だと考えています。たとえば、主婦に向けた企画を考える時、僕は主婦ではないので、すべてを完璧に理解することはできません。しかし、「当事者だったらどう思うだろうか」と対象の気持ちに憑依して、右脳的にインサイトを分析していくことで解像度の高いメッセージにたどり着くことができます。
 
仕事となると、人間関係の築き方はどうしても軽視されがちですが、すべての仕事に直結している手法です。対人コミュニケーションの基本は、1対1の「おしゃべり」だと思いますが、おしゃべりは基本的にキャッチボールなので、向こうが“軽く投げたい時”なのに、それを汲み取らずにこちらから“全力投球”するのは少しおかしいですよね。これは、企業対世の中においても同様です。企業キャンペーンをおこなう際、企業のことをよく理解している人々に向けたメッセージと、そうではない人々に伝わるメッセージは、それぞれ形や毛色が異なります。言わば“企画の話法”ですよね。企画も対人コミュニケーションの延長なんだと気付いた時に、PRの仕事はみんなが思うほど難しいものではないのかもしれないと思えました。

3.さいごに

これからも言葉の持つチカラを信じ続ける

―ずばり、近村さんにとっての「コミュニケーション×PR」とは?
 
人間は基本的に言葉でしかコミュニケーションをとることができません。アイコンタクトだけですべてが通じる場面ばかりではない。よく「言霊」とも表現されますが、それが書き言葉であれ、話し言葉であれ、言葉が持つチカラは必ずあると思っています。僕はこれからもそのチカラを信じ続けたいですし、大きなチカラがあるからこそ、真剣に向き合わなければいけません。相手のたった一言でめちゃくちゃ燃えたり、すごく沈んだり、その人の発言ひとつにさまざまな意味を持たせることができます。言葉をどう使うのか、どのように相手に伝えていくのか、一言の強さ云々ではなく、“伝え方”ひいては相手を思った“コミュニケーション”にこれからも向き合っていきたいと思います。

※2022年11月時点の情報です。

マテリアルグループ広報 時田友里香
マテリアルグループ広報 時田友里香
マテリアル2018年入社の広報担当。好きな食べ物は羊羹。広報業務のほかMATERIAL MAGAZINEの執筆を担当しています。世の中のひとがもっともっとマテリアルグループを知って、好きになってもらえるよう日々勉強中。
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